「医療に係る地域活動の取組に参画していること」の疑義解釈

http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=355487&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000124651.pdf

薬剤師の皆様から関心が高い事項ですが、厚労省から疑義解釈が公表されました。あいまいな定義だったものが、具体的に示されたことになります。

でも追加で「当面の間は要件に該当する」とされた活動については、さらにあいまいな定義になってしまいました。時期が来れば価値がなくなるとでもいうような表現と受け取れますが、それでよいのでしょうか。

今だからこそ、私たち薬剤師は「かかりつけ薬剤師」の要件に振り回されないように、地域貢献の本質に立ち戻るべきではないでしょうか。

点数のためや、評価のために労を費やすことがなく、それに意義があると信じれば、たとえ評価として価値がなくても続けなくてならないと思います。利己的な価値観と一致するような活動なら、それは本質と乖離する現象として終わりを迎えることになるのではないでしょうか。

それでもまず、なにもしなければ沈むだけではあるのでしょう。浮き上がるためにはまず手を差し延べて、何かを掴むことはしなくては・・・・

「お薬講座」講師募集のおしらせ

以下はFAX一斉送信した案内の文章です。「日立薬剤師会のホームページ」の「会員の皆様」ページの「おしらせ」にも案内状のファイルを置いてます。案内状は申込書にもなっていますので、なくなってしまったら印刷して利用してください。

http://hitachiyaku.com

 

日立薬剤師会会員の皆様へ

「お薬講座」講師募集のおしらせ

平成28年4月20日

桜の季節もいつしか過ぎ、春らしい暖かな季節となりました。会員の皆様におかれましては、調剤報酬改定もあり忙しい日々を過ごされているかと思います、日々の業務ご苦労さまです。

さて、日立薬剤師会では、日立市と連携して地域住民を対象とした「お薬講座」を開催しております。この事業は薬剤師が社会・市民に対して、その存在を示して地域に貢献するために実績を積み重ねてきました。昨年度は15回の開催をして、市民の皆様からも好評を得ており、本年度も事業を継続してまいります。つきましては、広く会員の皆様に活躍していただくために、さらに講師を募りたいと存じます。この機会に是非参加をいただき、地域貢献に協力していただければ幸いです。調剤報酬改定における「かかりつけ薬剤師」の要件にも地域に顔がみえる存在になることが示された時勢でもあります。せっかくですから楽しんで参加していただければよいのではないでしょうか、講師経験のない方でも委員会がしっかりサポートしますのでご安心ください。(参加日程については調整なしに割り当てることはありません)お薬講座の他にも活動しておりますし、特に申し込み期限を設けません。参加を希望される方はご連絡ください、お待ちしております。また、不明な点はお問い合わせください、よろしくお願い致します。

厚生労働省 疑義解釈資料について

4月1日になりました。

診療報酬改定が行われての初日ですね、昨日のQ&A発表で、今朝からバタバタ慌てた方もいるのかもしれません、お疲れ様です(⌒-⌒; )

3月27日の県薬剤師会の説明会とは解釈が若干違う所がありますので、目を通しておくとよいです。

疑義解釈資料の送付について(その1)とのことです。

http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=344633&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000119348.pdf

調剤報酬関連は113ページあたりからです。

5年前の大震災と日立市と薬剤師

3月11日は、5年前も金曜日でしたね。

今日お会いした患者さんの中に、5年前のこと、薬局で調剤を受けた後に震災にあわれたことを思い出して語ってくれた方がいました。同じ金曜日の病院受診後で、薬を手に入れた後だったので助かったとおっしゃってました。

自分の薬がない状態で混乱の中に投げ出された人たちは、本当に不安だったと思います。薬を手に入れなければ命にかかわる人だっていました。

 

5年前、日立市内の多くの薬局は、自分の薬局も被災したまま、電気も水も止まった状態で、混乱の中で薬や衛生用品の供給を続けました。3月12日には在宅の訪問を実施していた薬局もあり、がれきの中、徒歩で患者さんのお宅にむかう薬剤師の姿がありました。

自分たちの街より東北ではもっと甚大な被害がある様子で、そんなに遠いところではない福島原発では原子炉が爆発に至っていることもわかる中、目の前で起こることに対して懸命に対応していました。

ライフラインが復旧しはじめるのと同時に基幹病院の処方せんの発行にも対応できた記憶があります。全壊していない薬局では、修復や修理、片付けは後回しの状況でした。

 

日立市も津波の被害が大きく、一部の公民館・体育館は避難所として利用されました。そこに福島原発事故の影響から逃れるために、いわき市を中心とした地域からの避難者を受け入れる事態となり、短くない間、避難所には大勢の人たちが過ごしていました。

避難所では当然のように病人が発生し、また、持病の薬の持ち合わせがなくなる人たちもいたわけです。日立医師会は市と連携をとり避難所の患者発生に対応しましたが、そこに薬を供給する薬局と薬剤師はお互いに系統だった連携がとれず、各々の判断と行動力で活動しました。それぞれが本当に苦労する経験をしました。

例えば、県外から避難してきた方に対して、必要な医薬品があり、必要性を医師が判断したので、薬剤師は調剤をするのですが、そのための薬剤を、福島とちがい救援物資として援助されていない日立市では、薬局で持ち出すことになるわけです。

金額が安くはない医薬品を供給するうえで、いったい誰が薬品代を負担するのかを薬局自身が模索しなければなりませんでした。市の担当者は国が負担するといいますが、正式な救護所でないところに支給される要件がさっぱりわかりませんでしたし、患者には薬品代はかからないとアナウンスします。ボランティアは大いに結構です。でも薬品を供給したら代金を回収しないと大変なことになります、炊き出しをおこなうのとはわけが違います。

患者に薬品を供給するために関係機関に掛け合い、了承をえるためにかなりの労力と時間を使いました。うんざりしたことを覚えています。私だって、混乱の中で無駄な感情の起伏に翻弄されて疲弊するよりも、家族のそばにいたかったですから(T . T)

 

まあ、そんなわけで、

昨年の3月に日立市と日立薬剤師会のあいだで、「災害時の薬事に関する医療救護についての協定」が正式に結ばれたことは素直に、本当にうれしかったです。たとえ同じような災害がおきたとしても、薬剤師は系統だった活動ができますし、積極的な関与をしても、例えば薬剤を持ち出しても保障が得られます。

有事に、市民のために活動するときに、無駄な要件に悩むなんて馬鹿げていますから。この日立薬剤師会の成果は大きいと思います。

また、日立薬剤師会として地域医療協議会に参画することにより、「大規模災害事故対策訓練」にも毎回協力参加しています。

震災と切り離せなくなった原発事故を想定した「安定ヨウ素剤の事前配布」においても薬剤師会として態度を示しています。

 

言葉を選ばなければ、幸いなことに、私たちは大規模な災害の経験を少なからず、することができました。日立市だけではなく、福島の、東北の経験だって継承することができる環境にあります。

直伝のもの、横のつながりで伝わるもの、なんだって良いじゃないですか、未来に活かすことができるのなら、使いましょう。

そのためにちょっとずつ手をたずさえて、ちょっとずつ気にかけあって、薬剤師どうしでも、もっとするべきでしょ( ´ ▽ ` )ノ

だから、市民の皆さん、また薬剤師の皆さん、日立薬剤師会を是非ご利用くださいませm(_ _)m

 

平成28年度診療報酬改定の概要 – 0000115025.pdf

情報源: 平成28年度診療報酬改定の概要 – 0000115025.pdf

厚生労働省の診療報酬・調剤報酬改定説明会がおこなわれました。

詳細がわかったことと、まだ詳しくわからないこととがありますが、間違いなく今すぐ備えなければなりません。今月末の県薬剤師会の説明会で、ある程度のQ&Aも出てくるとは思いますが、決定していることも多いです。例えば調剤基本料の届け出はすべての保険薬局がおこなわなければなりませんのでご留意ください。

 

 

「かかりつけ薬剤師」の要件は以下です。

1・保険薬剤師として一定年数以上の薬局勤務経験

2・当該保険薬局に週の一定時間以上勤務

3・当該保険薬局に一定期間以上の在籍

4・研修認定の取得

5・医療に係る地域活動への参画

 

まあ、日立薬剤師会の皆様ならそんなに難しい条件ではないのではないかと思います。経験を積むのに時間がかかるのは仕方ないですが、認定の取得や地域医療への参画は、やるか、やらないかだけですから。今までやってきたことの評価を堂々と受けていただければ良いと思います。

もともと地区薬剤師会の活動は地域に貢献するためにおこなわれてきましたし、これからもそれは変わりません。利己的な行動とは対極にあるように感じる薬剤師の方もいるのかもしれませんし、自分が仕事をする上で、必要なものではないと思う方もいるのかもしれません。でも、薬剤師として地域に生かされていることに気づけば、当然の活動だと思います。

たとえ自分では何もしなくても、誰かの骨折りの恩恵にあずかることになることも多いのではないでしょうか。

 

こういったら、まあなんですが(⌒-⌒; )

この改定を機会に薬剤師会の活動に興味を持っていただき、自発的に参加してくれる薬剤師の方が増えるといいなあと思いますf^_^;

 

日立心房細動連携パスと薬剤師の役割

2月17日水曜日にホテル天地閣にて、日立医師会主催の「日立心房細動連携パス説明会」がおこなわれました。

医師の研修会なのかと思われましたが、医師会から薬剤会へも案内がきましたので、それではと、こっそりお話をうかがわせていただきました。でも、きちんと薬剤師の役割の説明もあり、なるほどと思いました。

 

まず、市内脳外科の先生より、「当院へ入院した心原性脳塞栓症患者の状況」と題して、脳塞栓症の約3割(多分;^_^A)にあたる心原性の脳卒中患者の現況についてお話がありました。心原性の脳塞栓症患者の多くはかかりつけ医をもっていること、抗凝固薬の服用には至らず、抗血栓剤の服用にとどまる患者が多いことの説明がありました。

心房細動を持つ患者には抗血栓剤は無効で、抗凝固剤の投与がどうしても必要であるという事実の確認をされました。

印象的なのはアスピリン製剤についてのお話です。アスピリン製剤は服用していても心原性の脳塞栓症には全く無効で、連用による有害事象しかおきないことのデータの説明がありました。安易なアスピリン製剤の処方は、あいまいな判断の収束であり、抗凝固薬の処方の決断を促進するためにもこの連携パスは重要な役割を果たすようです。

 

その後も抗凝固薬の処方の障害になっている、副作用の心配と患者のコンプライアンスの悪さのお話がありました。

ワーファリンは相互作用や納豆などの食事の制約、出血リスクを患者が受け入れないこと、NOACは価格が高いことがコンプライアンス低下の原因になるというお話もありました。そもそも患者は病気の自覚がないという問題もあります。

 

未治療の患者よりも、心房細動の診断を受けているのに、抗凝固剤の処方を受けずに病気を発症する患者が一定数いる状況を打破するために「日立心房細動連携パス」をたちあげるというながれです。

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市内のかかりつけ医は、心房細動の患者を循環器科がある病院に紹介して、こまめな検査と管理においてワーファリンまたはNOACの導入をして、後に自院に戻ってもらう、継続的な抗凝固剤の処方をおこなうための連携づくりが目的です。これは抗凝固薬の導入時の副作用の懸念や患者のコンプライアンスの向上において、専門医が介入することによる問題の解消を得られるもので、結果的に救われる患者の数を増やすことになります。

連携パス実施の際には、ワルファリンカリウムかNOACかを患者の背景を含めて紹介することもできるようにするとのことです。つまり、かかりつけ医から患者の服用薬についての希望の伝達もおこなわれ、尚且つ、患者の年齢、腎機能などを考慮した薬剤の選択の支援もされます。高額な薬を固辞する患者にはワルファリンカリウムの導入もあり得るし、服用コンプライアンスがしっかりしている患者はNOACの導入も早期に可能としての加療とか、ワルファリンカリウムとNOACの相互の切り替え時の紹介受け入れとか、判断の連続と連携を病院間でおこなってゆくことになります。

 

 

それでは、薬剤師の役割はというと

一番にもとめられるのは服薬指導において、NOACなら怠薬をさせないための工夫や、ワーファリンなら服用における相互作用の注意になるわけです。特に医師の先生方はNOACの服用管理が悪い患者が存在する現実と遭遇する事例をもって、薬剤師にはしっかり働いてもらいたいと願っています。ワーファリンからNOACに切り替わった患者が服用をしないでいる頻度が多ければ、まさに命にかかわるリスクが大きくなるわけです。

 

そして、これ「心房細動連携パスシート」です

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「日立心房細動連携パス」のツールにお薬手帳が利用されることになりました( ´ ▽ ` )ノ

このシートはシール紙になっていて1枚はお薬手帳の1ページに入るサイズになっています。お薬手帳ですから、患者の服用薬についての項目はこのシートに含まれません。

患者がお薬手帳を、かかりつけ医から専門医へ、または専門医からかかりつけ医へ繋ぐことによって、連携パスが成り立つシステムです。

このシートには薬剤師の記入欄もあります、患者の服用状況について必要なことは記載しなくてはなりません。患者の命を守るために、薬剤師も最大限の誠意をもって医療に参画しなければならないし、それを求められています。

そして、原点に帰って、お薬手帳の重要性を啓蒙してゆくのも役割のひとつなのだと思います。電子お薬手帳が取り沙汰される今日この頃ですが、やはりアナログのツールの必要性と重要性を再認識させられた出来事でもあります。

医師が連携のツールに選んだのはアナログの、手に取れる手帳であることをしっかり胸に刻み、今後の薬局のあり方を模索してゆく必要があるのではないでしょうか。

安易なデジタルのルーチンに陥ってしまう日常から、やはり人間構造の根本であるアナログまたは、複雑機械である生物としての混沌なる表現である乱筆による文字を、書くことが必要ではないかと思うわけですよ( ̄▽ ̄)

 

 

とりとめのないまとめですみませんm(_ _)m

中央社会保険医療協議会 総会(第328回) 議事次第

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000111936.html

答申がでて、記者会見も行われ、さまざまなコメントもネットで散見されます。批判的な意見も当然ありますし、期待の声もあるようです。

 

以下、記者会見の内容から、某N経DIの記事から抜粋させていただきます

日本労働組合総連合会「患者本位の医療を確立する連絡会」委員の花井十伍氏は、調剤報酬関連の見直しやかかりつけ薬剤師が定義されたことを受けて、「今改定は言わば、何度目かの『医薬分業元年』ということになる。おそらく今回が最後の(改革の)チャンスに近いのではないかそうした意味では、保険薬局だけでなく、薬剤師全体、職能全体が正念場を迎えていると感じる。大きな期待が薬剤師にかかっている。かかりつけ薬剤師という役割が明確になったことに伴い、本来国民が利益を得られる医薬分業の姿をぜひ見せていただけることを期待している」と述べた。

ここまで

 

実感として、この記事の方が言われる「最後のチャンス」というのは言い得ているのではないかな、と思います、役割をしっかり果たせば評価されるような仕組みにみえなくもないですから。どっちにしろ、やめるのでなければ、やるしかないでしょう(^^)

 

今回の改定が業界のある層に対して重点的に厳しく評価するものである印象はやはりあります。しかし今は、薬局の開設者が個人ではなく企業であることがほとんどの時代ですから、企業や薬局ではなく、薬剤師個々人の能力が評価され、且つ求められる時代となることは必然のような気がします。また、求められている能力が保険調剤だけではないこともしっかり受け止めなくてはなりませんし、本来いわれなくてもやらねばならないことだとも思います。

 

地域の薬剤師の皆様におかれましても、自分の周囲だけ見るのではなく、広い視野を持ち、地域医療との連携や活動などに個人として積極的に加わっていただけたらと思います。薬剤師個人を磨くことが、ひいては所属する企業にも利益となるはずです。今回の調剤報酬改定にあわせた針路とも一致するのではないでしょうか(^-^)

中央社会保険医療協議会 総会(第326回) 議事次第

情報源: 0000110780.pdf

是非情報源のファイルをご覧ください。いよいよ具体的な内容が明らかになってきました次期改定ですが、なかなか大変なことになっております。

特に「かかりつけ薬剤師指導料」が具体的に示されました。数字は未定ですし、条件はとても厳しいです。しかし今までは、価値があっても評価されることがなかった地域薬剤師会の草の根の活動が、日の目をみるかもしれないという期待感があります。

pdfの90ページ記載「かかりつけ薬局指導料」における算定要件 (4)の③には、「医療に係る地域活動の取組に参画していること。(地域の行政機関や関係団体等が主催する講演会、研修会等への参加、講演等の実績)」とあります。
この「医療に係る地域活動の取組」ですが、日立薬剤師会の「お薬講座」は当然条件に当てはまるとして、他にも「薬と健康の週間」や「休日診療所の業務」なども地域活動の取組のひとつとして認められれば良いなと思ってしまいます。だって今まで頑張ってきた会員の皆様の活動が具体的に評価されることになるじゃないですか(^ ^)
地域多職種連携や勉強会の開催などと合わせて、やはり地域薬剤師会の活動が価値があるものとして評価されることになれば、さらに活発な活動が可能となるとともに、より多くの薬剤師の協力も得られるのではないかと期待もしてしまいます。

平成28年の日立薬剤師会新年会が開かれました

1月23日土曜日にホテル天地閣にて、今年も無事に新年会が開催されました。

_R000232会長の挨拶

_R000237日立医師会の星野先生の挨拶

_R000240日立歯科医師会の間宮先生の挨拶。いつもながら軽妙なお話でした。

_R000236

茨城県薬剤師会の氣田先生の挨拶

先生方の挨拶で、共通のキーワードは多職種連携でした。

 

_R000261

恒例のじゃんけん大会も盛り上がりました。今年は私もちゃっかり商品をゲットしちゃいました(⌒-⌒; )

新年会の写真を日立薬剤師会ホームページの会員のページにアップしましたので、会員の皆さまにおかれましては、よろしかったらご覧ください。

本年もよろしくお願いいたします!

本日は日立市休日診療所の当番でした。

今のところインフルエンザの流行は起きておらず、例年に比べると患者数は少ないです(年末年始よりは増えいてはいますが)。このまま流行がおきずにシーズンが過ぎてしまえばよいのですが・・・(⌒-⌒; )

今年は診療報酬の改定もあり、調剤報酬についても具体的には未だに形が見えない現状ではあります。それでも、イメージとして与えられている薬剤師・薬局の形はありますし、当然ながら社会の求めるものと自身の理想像を擦り合わせて答えをだしていかねばなりません。何もしなければ、何もおきませんが、それでは社会での居場所も失うことになるでしょう。薬剤師個々人が前に進もうとしなければ、それは泥舟に乗ることになります、多分。

日立薬剤師会の活動は、薬剤師・薬局の未来像において、少なくともほんのすこし先の未来である「かかりつけ薬剤師」「健康サポート薬局」の実現に向けて、針路は間違っていないのではないかと思います。

「お薬講座」の開催は行政との連携もとれて好評のうちに回数を重ねています。これは薬剤師としての社会貢献であるとともに、活動自体が「かかりつけ薬剤師」の理想像に準じるものですし、評価の対象になるものです。今後とも会員薬剤師の方々の活躍を期待します。

 

また、「薬◯日◯社」の保険薬局調査の結果によると、
「健康サポート薬局」について、「かかりつけ薬剤師がいる薬局」を前提に、その機能として

1.患者がかかる全ての医療機関を把握し、服薬情報等を適切に記録する

2.時間外でもかかりつけ薬剤師が患者の相談等に対応する体制を整備している

3.地域包括ケア支援センター、訪問看護ステーションなど多職種と連携体制を構築している

という形の対応の可能性を聞いたときに、いずれも関心が高く100%に近い回答率だったそうです。そしてその結果では、1と2については半数が対応できると回答したそうですが、3についてはできるという回答が3分の1程度にすぎなかったそうです。

日立薬剤師会では、3の項目についても、連携のため活動を重ねてきましたし、現在もより良いものにしていくために地域医療委員会や薬薬連携会議の委員の方々に骨を折っていただいております。日立薬剤師会の会員ならば、自信を持って「多職種と連携体制を構築している」と答えていただけるのではないかと思います。

 

日立薬剤師会の活動は、地域の皆さまと関係者各位の理解、そして地域薬剤師個人個人の支えで成り立ちます。今後とも皆さまのお力添えを宜しくお願いいたしますm(_ _)m

そして新たな力はいつでも大歓迎いたします、是非地域の薬剤師のご意見をいただきたく存じます。会社や店舗が非会員であっても、個人で入会することは可能です、薬剤師としてすべきことするために一歩踏み出してみませんか? 今日は成人の日だそうです、春を迎えるにあたり新たな決意をするのにうってつけじゃないですか( ´ ▽ ` )ノ