HOMEお薬のおはなし>アンチドーピング

アンチドーピング

Q.そもそもドーピングとはなんでしょうか

 

A.ドーピングとはスポーツなどの競技で運動能力を向上させるために、薬物を使用したり物理的方法を採ること、及びそれらを隠ぺいしたりする行為を示します。

ドーピングはフェアプレーの精神に反するとして、世界中のスポーツ界で禁止されています。また、ドーピングをすることで選手自身の社会的信用を 失うだけではなく、スポーツの価値を損なうことにもなります。人々は、選手が正々堂々と競い合っている姿に感動を覚えます。ドーピングは期待と信頼を裏切ることになる行為です。そしてドーピングをすることで、選手が健康を損なう可能性があります。

 

Q.それでアンチドーピングなのですか

 

A.世界アンチドーピング機関(WADA)や日本 アンチドーピング機構(JADA)はスポーツで起こる不正を防ぐために検査をしたり、啓蒙活動をしています。まずはフェアプレイに反する行為を無くしていくための活動です。 そしてフェアプレイをするのと同時にドーピングの危険性を選手に認識していただきます。選手自身がドーピングがアンフェアで危険なものと知り、溺れないことがまずは大切です。そのうえで、さらに正しい知識をもつことで、選手が適正な治療を受けられたり、うっかりドーピングで罰則を受けることがないように情報を浸透させることが大切です。

 

Q.適正な治療とうっかりドーピングですか

 

A.みなさんが普段何気なく服用している風邪薬や漢方薬、またサプリメントなどにも選手にとっては禁止薬物が含まれていることがあります。

 

実際に選手がなんの悪意もなく服用した風邪薬が、競技におけるドーピング検査で陽性になり、罰則を受けなければならない例もあります。すべての治療薬、サプリメントが禁止薬物なわけではないので、正しい知識を身に付けることが必要なのです。

 

Q.風邪薬や漢方薬も競技に影響を及ぼすのですか

 

A.よく目にする一部の市販薬にも、競技能力を向上させる可能性があるとされ、競技者には禁止されている薬物が含まれます。

 

Q.それでは病気で薬を服用する人はオリンピックや国体などのドーピング規定による検査がある大会には出場できないのでしょうか

 

A.いえ、そんなことはありません。

風邪薬や胃腸薬など急性疾患に使われる薬にも禁止薬物を含まない安心して選手も服用できるものはあります。

そして、高血圧や糖尿病、喘息などの持病がある選手も正しい知識で治療を続けることで競技会に参加することも可能です。これらの治療薬には禁止薬物が多く含まれるので、注意が必要ですが禁止されない治療薬もありますし、一部禁止薬物でも、服用する選手にとって治療上どうしても必要な薬品の場合は所定の申告書に主治医の意見書面を記入して提出することで、服用を続けながら競技に参加することが可能になる場合があります。

 

アンチドーピングは競技のフェアプレイを守るためのものですが、同時に選手に不利益が起こらないようする活動でもあるのです。選手は意図しないドーピングから守られなければなりません。

 

Q.うっかりドーピングで出場停止などの罰則を受けては選手がかわいそうです、選手がうっかりドーピングから自分を守るためにはどうすれば良いのでしょう

 

A.まずは競技団体にしっかりドーピングを理解してもらい、専属のドクターにも間違いなく薬品を処方してもらえるように勉強することが必要です。

また、選手自らも購入したり、もらったりした薬やサプリメントが禁止薬物でないのか確認して服用する必要があります。

個人で薬品の相談をするのなら薬剤師を利用するとよいです。薬剤師会の事業でアンチドーピングの研修は受けており、薬剤師会会員がいる薬局なら相談を受けることができます。

また、日本薬剤師会と日本アンチドーピング機構の共同事業で、特にドーピングについての知識を身につけた薬剤師を「スポーツファーマシスト」として認定しています。

スポーツファーマシストは選手の相談を直接受けて、安心して服用する薬品情報を伝えることができます。そしてスポーツファーマシストは各競技団体に出向いて、講師としてアンチドーピングについての啓蒙活動をすることができます。是非ご利用ください。

 

皆様に安心してお薬を利用していただくことも薬剤師の使命です。

 

 

 

 

 

 

日立市内でスポーツファーマシストのいる薬局はここをクリック

 

日本アンチドーピング機構はここをクリック

 

 

 

 

 

 

上へ戻る