お薬出前講座に行ってきました2017

平成29年11月20日(月) 日立市の金沢学区運動教室にお招きいただき、お話をさせていただきました。

皆さん、真剣に話を聴いていただき、質問もたくさんしていただけたので、とても楽しく有意義な講座を開くことができました。関係者の皆様、このような機会をいただきまして、ありがとうございます。

印象的だったのは、「薬をふだん飲んでいない人?」と「ジェネリック医薬品を知らない人?」という私からの質問に手をあげた方が一人もいなかったことです。皆さん、普段から自分の健康、医療にきちんと興味を持ち、積極的に治療に参画している方々でした。

なので、質問の内容も具体的で率直な内容なものが多く、返答も具体的にすることができました。

セルフメディケーションの話にも絡めて、伝えたかったことのひとつに、自分の健康、または病気、治療の内容にきちんと興味を持ち、積極的に治療に関与することが大切ということがありましたので、ご来場いただいた方々とのコミュニケーションの中で、真意が伝わった実感があることは、喜びでした。

 

講義の途中に、個人的な活動のラグビーのことを挟むのが、去年、別の講座で好評だったので、今回もやってしまいました(^_-)

実は、私が関わっている少年たちのチームが、今年全国大会に出場しまして、そのことをちらっと、話したら、なんだか、その時の感情がよみがえってきて、泣きそうになりました(T ^ T)

講義を聴いてくださっている、自分より先輩の、年配の方々に、なんだか甘えてしまいたくなるような、親しみがあるのでしょうか、あまり人前で感情があふれることは、ないのですがね、わたしは。

ともあれ、皆さんお元気です!

まだまだ、世の中で果たすべき役割がありますので、じゃんじゃん、ガンガン、わたしたちの世代、さらにはその下の若者たちにハッパをかけてください!

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

平成29年度 地域健康フォーラム in 日立

更新がとどこおっておりますm(_ _)m

平成29年10月29日(日)「地域健康フォーラムin日立」に参加して「お薬なんでも相談コーナー」を開設しました!

たくさんの市民の皆様から様々なお薬や健康に関する相談をうけました。印象的だったのは、たくさんの方がかかりつけの薬局をお持ちだったことです。市内各所の薬局において薬剤師と良好な関係を作っているようで、うれしいことでした。

ただ、「かかりつけ薬剤師」についての認識はまだまだでした。制度がはじまってもうすぐ2年です。様々な問題を孕んでいるので全て是とは言えないのですが、薬局だけではなく、薬剤師個人が、人とのつながりに責任を持ち、役割を果たすことは、制度にとらわれなくても必要なことです。

診療報酬改定を控えて、再び薬剤師、薬局が槍玉にあがり、いわれのないバッシングを行うマスコミもいる昨今、私たは地に足をつけて必要とされる役割を果たさなければなりません。

地域の皆様から顔の見える存在として、薬剤師、薬剤師会の活動をする上で、このようなイベントに参加させていただけるのは僥倖といえます。今後も様々なイベントに参加できるように、ひとつひとつ、大切に務めなければならないと思いました。

 

今回の健康フォーラムin日立は、新しくできた日立さくらアリーナで開催されました。2019年の茨城国体では、バスケットボール、卓球、体操の会場となります

写真はメインコートで健康イベントはサブアリーナという、バレーボールやバスケット、卓球などの大会の際に、ウォーミングアップができるコートでおこなわれました。サブと言っても立派な体育館です。

今回のフォーラムのメインイベントの講演タイトルは「運動の効果を知っていますか?〜生活習慣病予防・がん予防に向けて〜」というのもで、会場のアリーナにふさわしい内容だと思います。

私たちのブースでも一応アンチドーピングの資材などをお配りしましたが、アンチドーピングについては問い合わせは無かったですね(⌒-⌒; )

まぁ、積極的にやったわけではなく、一応体育館でやるので配布資材に混ぜてみた、というていですので・・・・

 

まあ、私も一応スポーツファーマシストなので、何かしようかな、と思ったりしたのですがね(*^_^*)

 

2019年に茨城国体があります(本当は同年のラグビーワールドカップの方が個人的に重要です)、そして翌年2020年には東京オリンピックが開催されます。

それで、今年の9月に県薬剤師会のスポーツファーマシストメーリングリストで以下の調査がおこなわれました。

 

「スポーツファーマシストの皆様

 平素よりお世話になっております。

 さて,2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックの開催に先立ちまして,日本薬剤師会より,ボランティア薬剤師の予備調査依頼がございました。

 つきましては,下記要件に基づき活動に御協力いただける方は次の回答項目に該当する内容を記載の上,9月29日(金)までに本メーリングへご回答ください。

 【回答項目】

氏名:

会員番号:

通訳の要・不要:

病院での勤務経験:

 

なお,本調査はボランティア活動に協力できる薬剤師の人数把握を目的としており,参加を確約するものでは無いことを申し添えます。 

                記

 【選手村総合診療所の概要】

開設場所:東京都中央区晴海(予定)

開設期間:2020年7月8日(水)~9月9日(水)

診療時間:7:00~23:00 ※救急サービスは24時間

対象者:選手村内に居住する選手,関係者

業務内容:診療所内で発行される処方せんに基づく調剤及び医薬品の管理

勤務体制:24時間3交代勤務を予定

 

【ボランティア薬剤師の要件】

1.日本アンチ・ドーピング機構認定スポーツファーマシストであること

2.開設期間中に10日程度勤務可能であること(連続でなくても可)

3.英語で服薬指導が行える若しくは,通訳を介して服薬指導が行えること

4.病院・診療所での勤務経験があると望ましい(注射薬・輸液等の取扱い経験)

 

【その他】

1.報酬及び旅費の支給なし

2.宿泊施設の手配なし

 

———————————-

公益社団法人茨城県薬剤師会」ここまで

 

まーね、オリンピックの診療所で選手たちと実際に交流できるなんていうのは一生に一度の経験になるでしょう。きっと参加したいと思う薬剤師の方も多いのでしょうし、ボランティアは素晴らしいことですよ。

でも災害時のボランティアじゃないんだから、3交代で勤務拘束されるんだから、調剤業務の責任を負うのだから、

手弁当というのは、それは良くても、宿泊費、交通費もないというのはどういうことなのでしょう( ? _ ? )

医師や看護師も無報酬で拘束するつもりなのでしょうか、まさかね。

小・中学生のラグビーのマッチドクターにだって報酬は払ってますよ(少しだけど)。

 

薬剤師も仲間に入れてやるよ、金は出さねーけどな、ってことですか?

わたし、日立薬剤師会の会計をやらせていただいてますけれど、例えば、今回の地域健康フォーラムに参加していただいた会員の皆様に対して、ボランティアといっても、感謝の気持ちはあり、報酬の捻出はできなくても実費の交通費くらいはなんとかお支払いしましたよ、微々たるものですが、気持ちです( ̄^ ̄)ゞ

 

オリンピックの薬剤師ボランティアは東京の人でテキトーにやってください

 

私たち地域の薬剤師は地域の皆様に対してしっかりと務めを果たすことが、すべきことであります。アスリートが市井の一員であれば同じく役割を果たすだけということであります( ̄+ー ̄)

仕事納め

本日は日立市休日診療所の当番でした。大晦日にでることがすっかり恒例になってしまいました(^^;;

まあ、日頃の日曜日などはなかなか協力できないので、年末年始はできるだけでるようにしています。

インフルエンザ、胃腸炎が流行しているので、数年前のように患者さんで溢れかえった状態を想像して、気を引き締めて行ったのですが、忙しいながら、ほぼ定時に終了できました。すこしホッとして帰路につきました。

今日、大晦日の印象として、県外などから帰省しているかたの受診が多かったなと思います。みなさん故郷で年を越すために訪れたものの、体調を崩して大変な様子でした。せめて、故郷の印象というか、日立市の休日診療は安心して受けられることに、故郷の医療に安堵と安心を得て、少しでも穏やかに家族との時間を過ごしていただければ良いな、と思い働いてきました。

 

今年は日立薬剤師会のホームページとこのブログの更新が滞ってしまいました。なんだか、やりっぱなし、ほったらかしの感じで自分でも気持ちが悪いなと思いました。

来年はもっとがんばって情報発信ができるように努めようと思います( ´ ▽ ` )ノ

まあ、ほどほどに。

 

 

本年も色々なかたに、さまざまな支援を受けて、本当にお世話になりました。

懲りずにまた来年もご指導のほど、よろしくおねがいいたします。

皆様、良いお年をお迎えくださいm(_ _)m

 

お薬講座に行ってきました!

平成28年11月12日に日立市大沼学区のふくしのつどいにお招きいただき、お話しする機会がありました。関係者の皆様、このたびはありがとうございました。たくさんの方にお集まりいただき、とても楽しい時間を得ることができました(^ ^)

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内容は「薬の正しい使い方」と題して、薬の正しい飲み方、保管方法、吸収・分布・代謝・排泄、副作用、相互作用など、できるだけわかりやすくお話ししたつもりです。薬はみじかな存在ですし、ご高齢になれば服用する機会も増えるので、皆さんに興味を持って聴いていただけたのではないかと思います。

 

医薬品の適正使用を啓発する役割を果たそうとすると避けては通れない問題にもぶつかります。最近の週刊誌の特集記事などで薬に対する「飲んではいけない」キャンペーンがおこなわれていることもそのひとつです。

普段の業務でも遭遇する問題ですが、週刊誌の影響で服用に対する不安や薬に対する不信を感じている方が多いという実感があります。

しかし、よく話しを聞いてみると、薬に対する不安を感じている方は、実際に週刊誌の記事を読んでいなくて、新聞の週刊誌広告の見出しだけ見て不安になったとか、人伝いに2次情報、3次情報としてなんとなく聞いたとか、おっしゃる方がほとんどで、週刊誌の記事を吟味した人にはなかなかお目にかかっていません。

週刊誌の見出しはセンセーショナルですが、薬を飲んではいけない結論を得るために、都合の良いインタービューで記事を構成している内容はとてもフェアなものとは思えません。本来記者が自分で勉強して調べるべき情報も、インタビューによる個人のバイアスがかかった文言を集めているにすぎないので、文章に厚みがありません。

結局、現在の医療の基本となる予防医学における高血圧や 高脂血症、糖尿病の予防・治療のための薬物療法を週刊誌が否定するための結論は、食事運動療法を徹底した未病の概念に近いものですから、なんだか穏当なものだなと感じました(個人的に集めた数冊の週刊誌を読んだだけの個人の感想であります;^_^A)

 

しかし、病気や健康に不安を感じて生活している方にとって、マスコミの情報の取捨選択はとても難しと思います。このマスコミがしていることは人々の健康を守ることが目的とは感じられません。どうして画一化された結論だけむりやり作り上げようとするのでしょうか。人間がいるところは常に混沌と隣り合わせだとマスコミは知っているはずではないですか。

様々な情報に接して、薬についてわからないことや不安なことは、なんらかの結論を出す前に、是非薬局で薬剤師に相談していただきたいと思います。

 

ともあれ、お薬講座終盤の質問コーナーのときに、「今まで薬を信用しなくて糖尿病が悪化する一方だったけれど、これからはまじめに薬を飲んでみようと思ったよ」とお話ししてくれた方がおりました。

正直なところ、涙がでそうなくらいうれしい一言でした(#^.^#)

 

 

 

今回のお薬講座で紹介させていただいた写真があります。

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おとなのラグビーです。私の先輩方です(^ ^)

赤パンツは60歳代、黄色は70歳代、この写真の奥に見える紫パンツは80歳代の選手です。(パンツの色で年代を区別するルールがあります)

 

私が話したかったのは、

 

このラグビーを楽しんでいる男たちも、同年代の皆さんより強靭なわけではありません、同じように病気になったり、健康に悩んだりします。

でも、ご覧のように元気です、戦う気まんまんでグラウンドに集合します。70歳、80歳で現役だという自負がそうさせるのか、偉そうにしてます;^_^A

私のような40代、50代は本当に若造扱いです。いつも怒られています。練習が足りないと言われます。

それで良いのです、いつまでも大威張りでカッコイイ先輩でいてもらいましょう! 同じ世界に現役で生きるのなら、若い世代に遠慮することなんかないじゃないですか!

 

私たち若造は大威張りの現役の先輩から、まだまだ学ばねばならないこと(もちろんラグビー以外のこと)がたくさんあるのですから。

 

皆様にも、大威張りでいてもらって、遠慮せずに、どんどん若造を叱りつけてください、そのために、現役でいるために、元気でいる努力をしてください。

 

そんなことでした。

 

エピペンについて

学校薬剤師の活動で、教職員向けにエピペンの使用法と保管方法についてお話する機会をいただきました。

2012年に東京都で起きた給食後のアレルギー事故など、悲劇を繰り返さないために必要な知識と思われます。また、担当小学校において、低学年児童があらたにエピペンが処方されたことがきっかけで、全教職員が知識を習得することになりました。

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ファイザー製薬のガイドラインと動画を利用させていただきましたので、内容は既存のものにそってお話しました。それでも個人的に疑問を持ったことを事前に製薬会社に問い合わせをして、得心したことがいくつかありました。

 

ひとつは、エピペンは自己注射薬ですが、針の太さが22Gで、長さが13mmから15mmあることです。自己注射としてなじみがあるインスリンなどに使用される針は34Gで4mmなどですから、比べるとエピペンはだいぶ太くて長いことになります。皮下注射と筋肉注射の違いがありますので当然なのですが、注射時に痛みを感じることがありそうです(⌒-⌒; )

 

それから、保管方法にて、保存温度が15〜30℃とされていて、冷所保管(冷蔵庫など)はさけることになっている理由についても問い合わせました。添付文書記載の貯法は室温・遮光保存ですから、エピペン付属の遮光ケースに入れておけば1〜30℃の安定性は問題ないはずです。ならば高温をさけるために凍結をさけて冷所保管するのは好ましいようにも思われます(携帯時には保冷剤などを用いることが推奨されています)。

保存温度についてメーカーの答えは、アドレナリン注射液製剤は1〜30℃で承認を受けているが、エピペン注射器はプラスチック、ゴムなどの合成樹脂を多用しているので急激な温度変化に耐えないということでした。冷えている状態の注射器自体が温度変化で変形し誤作動を起こす可能性があるとのことです。また当然、薬剤自体も急激な温度変化が起きた場合正常な量の摂取ができなくなる可能性もあるわけです。メーカーとしては15〜30℃で保管されていない場合は正常な動作は保証できないとのことです。

インスリン製剤などは冷蔵庫から出して室温に慣らしてから使用開始することなりますが、エピペンの場合、使用時は悠長に室温に慣らすような時間はないでしょうから、最初から使用できる温度で保管すると考えれば腑に落ちます。例えばですけれど、10℃の室温などの環境に保管してしまっても、10℃の環境にて接種するのなら問題はないということになります。

学校で保管するときは室内の暖房や直射日光の当たらないところ、携帯するときは日の当たるところに長時間おかないこと、屋外なら日陰にて一時保管するということでよいのではないでしょうか。児童が登下校でエピペンを携帯する際、保冷剤や保冷容器などは使わなくても大丈夫と考えてよいでしょう。

 

この機会に、アレルギー、アナフィラキシー、ショック症状についておさらいして、対処法やエピペンの使用法を勉強できたことは良い経験にもなりました(^ ^)

 

小学校に行くと先生方と会うことで勉強になりますが、おもしろい子どもたちにもめぐり逢うので楽しいです。今日の午後は数人の中学生が小学校の前庭の芝生を利用して逆立ちの練習をしていました。話を聞くと中学校のサッカー部だそうで、中学校のグラウンドが使えない日なので自主練習です。

逆立ちで歩くことは部活の練習メニューだそうですが、なるほど、山砂が固まったグラウンドの上では手のひらが痛くなるだろうな、と思いました。

 

この逆立ち練習をすると、バランス能力が向上したりするのかね?ときいてみたのですが

 

こんなの根性がつくだけですよ!!

 

どうもルーチンメニューをちゃっちゃとこなして、サッカーをする時間を多くするために自主練習しているようでした。

なんと聡明なんでしょう!

自分の行動を愛することは素晴らしいです、サッカーのために逆立ち歩きをを習得する中学生たちから学ぶことは多いと思います。

大人は不条理・不合理なことを避けすぎではないでしょうか。とかく仕事にからむこととなると自分の利にならないことを忌避していると思います、自戒の念をこめて、無駄と思えることでも何でもやっておこうと思います。エピペンの使用法の習得だって、薬剤師会の会計業務だって、やっておけばいつか誰かの、自分の役にたつと信じて(^^;;

 

 

 

ともあれ、逆立ち歩きはまちがいなく身になるよ、少年。

 

公認Sports Pharmacistに公認された話

ロシアの陸上ならびに他競技も含めて、この夏のオリンピックに出場できなくなるかもしれません。でも、スポーツでズルしないことは大原則です。

能力の向上と技の追求は罪ではありませんが、そのためにルールを逸脱してしまえば近代スポーツとは違うものですから、闘争の論理をもってしても相容れません。

運動能力向上や興奮作用だけではなく、それを隠蔽するための薬剤や、ルールに網羅されない抜け道を作るための薬剤など、いたちごっこを呈してきたアンチドーピング活動ですから、とても広い範囲で禁止薬物があります。なのでアスリートがうっかり市販の風邪薬などを服用して、ドーピング検査で陽性になるなどの悲劇も起きてしまいます。

ですから、アスリートは薬物に対するモラルはもちろん、うっかりドーピングを防ぐためにも正しい知識を身につけなくてはなりません。最高基準の競技レベルではない選手はドーピングの知識が乏しく、サポートする環境も十分でないケースもありえますが、ドーピング検査の対象になる大会にでる可能性もあります。

それで、公益財団法人日本アンチドーピング機構(JADA)は日本中にいる薬剤師に禁止薬物の知識を習得させてスポーツファーマシストを認定し、アスリートが気軽に相談できる環境を構築しようとしているわけです。

 

今年度も基礎講習会が実施されるようですね(^ ^)

そういえば、なんですけれど5月にスポーツファーマシストの認定証と最新の禁止表国際基準が届いていました。

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認定を受けるためにテキスト代と合わせて27000円ほどかかりました。認定の有効期限があり、私の認定期間は2020年3月31日までとなるそうです。認定を延長するにはまた2万円かかるそうです。

 

専門知識を担保するために認定を更新制にすることは良いです。講習を受ける権利を得るためにある程度の負担も受け入れるべきでしょう。

 

でも、うーん、なんかしらの権限を与えられるわけでもなく、公式なアンチドーピングキャンペーンのアクティビティに参加できる道があるわけでもなく、とりあえず認定あげるからスタンドアロンでもなんでも活動してくださいということなんだけれど。

「アスリートのうっかりドーピングを防ぐためには、薬剤師の皆様の活躍が必要です!」なんて・・・(これやっぱりJADAのカネヅルじゃないの( ̄▽ ̄)?)

日本薬剤師会が会員むけに毎年発行しているアンチドーピングのテキストがあれば十分だったり・・・・

 

 

でもまあ、とりあえず

認定期間の4年間で誰かの役に立てるように、公認スポーツファーマシスト検索に登録しましたよ(^ ^)

http://www3.playtruejapan.org/sports-pharmacist/search.php

(毎年何千人も認定受けているのに登録者少なすぎじゃね。でも、情報の公開は自己責任です、だそうですから(^^;;)

 

なにができるか模索しながら、必要とされるときのために備えておこうと思います。2019年には茨城国体が開催され、日立市もバスケットボールの会場になります、必ず活躍の場はあるのではないかと思っています。

また、何かを与えられるのを待つよりも、手に入れたツールを利用して前に出るほうが良いでしょう。スポーツの立場からすればフェアな精神は原則です。伝えなければならない者がいるという自覚はあります。

 

フェアであればこそ、

NO PAIN,NO GAIN

まあ、あいかわらずですが、ちょっとずつ、前へ

ですね(^ ^)

 

多職種合同研修会

今日は日立市で2回目の安定ヨウ素剤配布会が行われました。私も終日参加するつもりだったのですが、急遽研修会にも参加することにして、午前中だけ行ってきました。

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今日は暖かな日だったのですが、中学校の体育館はやはり冷えましたね((((・´_`・))) ストーブをつけてもらえたので助かりましたが、午後6時までの業務は大変だったのではないでしょうか、皆様ご苦労さまでした。半日の参加で申し訳ありませんm(_ _)m

 

午後からはメディカルセンター看護専門学校に移動して、日立市の在宅医療・介護連携推進事業の一環である多職種合同研修会に参加しました。

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実は、安定ヨウ素剤配布会に参加することが決まっていたので、研修には出られないと思っていました。しかし、薬剤師が皆、安定ヨウ素剤配布会に出てしまったので、多職種合同研修会に薬剤師が一人も参加しない事態となりそうでした。やはり、それは薬剤師会としても看過できないことであろうと、配布会の同じグループの皆様にご理解いただいての出席となりました。

 

まず「日立市の高齢化の現状とこれから」について説明を受けました。団塊の世代が75歳を超える2025年問題について、要介護認定者、認知症高齢者の増加、ひとり暮らし高齢者・高齢者のみ世帯の増加する社会において、住み慣れた自宅での療養を望む住民ニーズに応えるための仕組みづくりが必要になります。

 

今回の研修会では多職種によるグループワークがおこなわれました。

グループワークでは医師やケアマネージャーの先生にファシリテーター役を担っていただき、与えられた具体的な課題についてお互いに意見交換をして、在宅療養における問題や連携における課題等の解決を目指します。

私たちのグループに与えられた事例は「認知症高齢者の支援」で、設定では「ひとり暮らし」「中等度以上の認知症」「服用状況が悪い」「身寄りは亡くなった息子の妻(嫁)のみ」「入れ歯があわず、むせる」「老朽化した一戸建」「農作業・料理好き」「金銭管理ができない」「被害妄想・不穏」などのキーワードが含まれます。

グループワークではワークシートを用いて問題を洗い出し、よりよい在宅介護のための支援方法を模索します。

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印象的なのは、この課題になっている高齢者について、在宅療養をあきらめて施設入所を勧めるのではなく、要介護3程度の独居の高齢者でも在宅で支援できる仕組みを考えねばならないということです。高齢者の自宅で過ごしたい、自分の社会生活を維持したいという希望を叶える目的もありますが、超高齢化した社会では、介護施設が質と量ともに、簡単に利用者を受け入れられない状況も想定されるのです。私が参加したグループのファシリテーター役の先生が「軽度の認知症の老人が重度の認知症の家族の介護をしなくてはならなくなる」とおっしゃっていました。いろいろなことを考えさせられる研修会です。

薬剤師は訪問薬剤管理という具体的な活動が求められます。他の職種の皆様からは薬剤師に果たしてもらわねばならない役割は本当に大きいという御意見をいただきました。研修会にたった一人しか参加していないので少し恥じ入るところです;^_^A

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これが完成した私たちのグループのワークシートです。大きな紙で、壁新聞みたいで、なんだか楽しかったです。

 

この研修会に参加できてよかった思います。他の職種の皆様から薬剤師に求められているものがわかりますし、介護職の皆様の考え方も理解できるようになります。同じ課題の高齢者をみて考察することにも様々な違いがあり、アプローチの仕方も職種によって全然違います。普段から連携を密に取ることは、将来の課題に向けてはもちろん、現在の業務においても職種間の齟齬を無くすことになり、ひいては自分の仕事においても問題の解決につながるはずです。

 

今回は安定ヨウ素剤配布会と重なってしまって、多くの薬剤師の皆様が研修会に参加できず残念なことと思います。今日の研修会は大いに盛り上がっていましたので、今後も継続されるはずです。今度は是非、皆で参加しましょう!

 

安定ヨウ素剤事前配布会

今日は市内の3カ所で、日立市における安定ヨウ素剤配布会がおこなわれました。来週、再来週も市内3カ所ずつでおこなわれます。
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「安定ヨウ素剤事前配布会」とは、事前に「安定ヨウ素剤」を配布することで、「事前」とは原子力施設の事故が起きる以前のことを指しています。

どういうことかというと

国の原子力災害対策指針において、事故が想定される原子力発電所から半径およそ5キロ圏内の区域がPAZ(Precautionary Action Zone予防的防護措置を準備する区域)とされ、日立市内の一部も区域に含まれます。

この区域では、原子力施設で事故が起きたとき、急速に事故が進展する場合においても確定的影響(この措置で想定するのは内部被曝)を回避するため、放射性物質の公衆環境への放出前から予防的にPAZ内に居住する住民に安定ヨウ素剤を所持していただくことになります。

なんのために安定ヨウ素剤を持っていてもらうかというと、原子力施設で事故が起きて放射性物質が放出されて避難しなくてはならない時に服用してもらうためです。

原子力事故により放射性ヨウ素が放出された環境でも、非放射性ヨウ素製剤である安定ヨウ素剤を予防的に内服して、甲状腺内のヨウ素を安定同位体で満たしておけば、以後のヨウ素の取り込みが阻害されることで、放射性ヨウ素による内部被曝を防ぐことができるということになります。

だから避難の際に安定ヨウ素剤を服用して初期の内部被曝を防ぐのです。

予防的措置といっても、予め行うのは安定ヨウ素剤の配布で、実際の服用については原子力事故が起きて、国や地方自治体の判断と指示があってからになります。

 

 

私も薬剤師として配布会のお手伝いに行ってきました。

そして、本日ご協力いただいた薬剤師の皆様、日立薬剤師会のよびかけに答えていただきありがとうございましたm(_ _)m

来週・再来週もよろしくお願いいたします、またがんばりましょう!

 

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配布会には、たくさんの住民の方がいらっしゃって、様々なお話をうかがいました。

お薬手帳を持参されて、服用されている薬と安定ヨウ素剤の併用について質問される方もたくさん居られました。

また、皆さん色々な感情を持って配布会に来ているのを実感しました。

結局、逃げなくてはならない事態にはなって欲しくないという気持ちは共通です、当たり前ですが・・・。

 

2011年に福島原発の事故があったので、原子力施設の事故の蓋然性が前提となり国が対策を施す中、原子力発電所の再稼動が次々と認可されている現状には、やはりねじれを感じざるを得ないです、個人的に。

いや、この事業を否定するわけではないです。県の職員や市の職員の皆様は、国民・住民のために身を粉にして働いています本当に、多謝多謝です。

日本人としてエネルギーを享受している以上、供給してくれている技術や企業にも敬意を持たねばならないとも思います。

それに現状では予防的措置がある方が良いに決まっています。福島原発事故以来、もし何もしなかったら、そんなの怠慢です。

 

 

 

 

あの日とそれからの日々、黒澤明のカラー映画や忌野清志郎の替え歌を頭に巡らせながら過ごした夜に、何を考えていたのだったか・・・

 

本当の安全とは何なのか? というさらなる前提に思考がめぐるわけですが、

ひとつひとつ、できることをやっていくしかありませんね( ´ ▽ ` )ノ

 

「地域健康フォーラム in 日立」にて お薬なんでも相談コーナー開催しました

日立医師会主催「平成27年度 地域健康フォーラムin日立」が日立市と元気ひたち健康づくり市民会議の共催で、2月6日土曜日に日立市保健センターにて開催されました。

今回フォーラムのメインテーマは「がんを知ろう!がんを防ぐためにできること」です。

日立市の死因の第1位である悪性新生物(がん)についての基礎的な知識や、早期発見・早期治療の重要性とその予防について、地域・医療・行政が協働で、正しい知識を広く市民の皆様に普及啓発することが目的となります。

 

日立薬剤師会はメイン会場とは少し離れて、各団体がおこなう「健康コーナー」のなかで、「お薬なんでも相談」コーナーを設置しました。_R000284

錚々たる団体の「健康コーナー」の中に参加させていただく機会を与えていただきまして、ありがとうございました。

 

フォーラムに参加される市民の皆様は、メインテーマである「がんを知ろう!がんを防ぐためにできること」に興味があって来訪されるわけですから、当初は「お薬なんでも相談」についてもテーマを絞り込んだ方が良いのか迷うところはありました。でも、関係者の方から、気軽に相談できるお薬相談所であればなんでも良いです、というお声かけをいただき、それではいつもの調子で行きましょう!と相成りました(^ ^)

生活安全フェスティバルと違って、参加される方は不特定多数の大人数ではなく、フォーラムに参加する100名を超える人数ですから、黙って座っていても興味はもたれません。それでいくつか興味をひけそうなアイテムを用意したのですが、ちょっとひろげすぎたかもしれません(⌒-⌒; )_R000285

「知っていますか?オブラートの上手な使い方」「ジェネリック薬品しらべます」「たばこ(ヤニ)の検査やってます」などを準備していったのですが、

 

オブラートは自分たちで実験しただけで終わってしまいました! 薬剤師のくせに薬を飲み込むのが苦手でどうしてもオブラートを口にいれると「オェッ」となってしまう人がいたので企画倒れです( ;´Д`)

ジェネリック薬品への興味はほどほどにありましたが、調べて欲しいという話の流れにはならなかったです( ? _ ? )

たばこのやに検査については、喫煙されるかたには興味を持っていただき、唾液中のヤニの量に気づいていただけました^_^

カプセル製剤の模型や一包化の模擬薬は、相談されるお母さんを待つ、小さい子たちの気晴らしにはなったかもしれません、おもちゃのかわりに・・・・( ̄▽ ̄)

他にも準備だけして実施しなかったアイテムもあり、もっと焦点を絞って体験していただけたらよかったかな、と反省はあります。

 

しかし、「お薬なんでも相談」のキモである薬の相談では、率直な服用の不安や、家族の服用薬についての心配などの相談もありましたので、誠心誠意をもってお答えをしました。また薬についての雑談や、健康自慢などの楽しいお話もうかがうことができました。

市民の皆様の健康に対する興味、また薬に対する期待や不安に答える情報を提供するために、精進しなければならないと気を引き締める思いです。

今後もこのような機会に、日立薬剤師会として参加協力していきたいです。皆様、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

小学校で教室の空気検査をしてきました

今日は学校薬剤師としての活動で、小学校へ行き教室の空気検査をしてきました。空気検査は、正常で快適な学校の環境を維持して、子どもたちの学習意欲低下や健康被害を防ぐためにおこなっています。

 

今日は冬空ながらも晴天です、気温は低めで校庭には霜が降りていました。ところどころ白い粉がまかれています。どうもグラウンドに白い線を引くための粉のようです。今はライン引き用の白粉は炭酸カルシウムが使われていて子どもにも安全ですが、これを凍結防止剤の替わりに使用しているようです(もしかすると常識なのかもしれませんが、感心してしまいました)。

寒くても子どもたちは元気で、中休みには皆なわとびをしています。インフルエンザによる欠席は全校で5名ほどいるそうです、大きな流行にならないことを祈ります(>人<;)

 

外気は摂氏9度でとても冷たいので、教室の外窓は閉め切った状態です。教室に2台ある備え付けのガスファンヒーター(密閉型で外気を使って燃焼して排気も外へするので空気の汚染はないのかな、と思われる)のうち1台を使用して教室の温度は20度前後あり快適でした。日当たりが良いこともあります。外窓は閉めていても廊下側の天窓は開放していることにより空気は循環されているようでした。

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廊下側の天窓が開いていても児童の顔付近の気流はほとんどありません、体感は心地良い状態ですが二酸化炭素濃度がやや気になります。授業の途中で換気をすることになると寒い思いをさせてしまうかもしれません( ;´Д`)

 

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いろいろな工夫もありなんとか湿度は保たれていました。50%には満たないので安心できる数値ではないですが、今の季節はやむを得ないかと思います。

 

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実は測定した教室は1年生(体が小さい)のものだったし、教室の広さに対して児童数が適正なので、想定よりも二酸化炭素濃度はあがりませんでした(教室で私が一番二酸化炭素を吐いていましたね)。1500ppmを超えることはなく、授業の途中で外窓を開けるには至りませんでした。休み時間に換気すれば十分です(^ ^)

 

 

 

教室の照度も測りました。

_R000229冬空ですが、晴天なので時折強めの日差しが教室に注ぎます。

日差しは暖かで日向ぼっこをするのにはうってつけなのですが、教室では窓際と廊下側では光の当たり具合が全然違うので日差しが強く照度差が大きくなると目に負担がかかります。まあなんとか照度差は基準値以内だったし、目視でまぶしさが不快なことはなかったのでそのまま暖かな日をあびたりしながらの授業となりました。いざとなればいつでもカーテンを引けばよいですが、やはり冬の日差しは大切にしたいと思うのは人情じゃないですか( ´ ▽ ` )ノ

 

 

小学校の保健室におじゃまして報告書を書かせていただいたのですが、保健室は賑やかです。保険委員の子どもたちがもちろん活躍しています、外でころんだ1年生の膝小僧を消毒する手つきは慣れたものです。熱を測りに来る子や腹痛の子が立ち替わりやってくるほか、保健室の先生に悩みを相談しに来る子のオアシスとなっていたりします。
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保健室はとても清潔感があり、ベッドもなにやら楽しそうで何もなくても横になりたくなってしまいますね、こどもでなくても(⌒-⌒; )

こどもたちは、とても元気がよくかわいらしいです。短い時間でしたが多分1〜6年すべての学年の子が保健室を訪れたので、それぞれの年齢の様子を垣間見ることができましたし、何人かとは話もできました、楽しかったです。

話をした5、6年生なんか私よりも全然やさしさにあふれ、聡明で思いやりが深いことに感心しました。また同時に、ちょっとこども扱いしようとしたことに恥入る心境でした。

実はたまたま、小学5年生の私の息子と幼稚園がいっしょだった子に出会ったのです、現在はちがう小学校なのですが、その子と愚息は今も交流があるのだそうで友達でいてくれていることがわかりました。なんだかうれしくてつい軽口をたたくように「うちの子はさ、幼稚園のころから人前で話すことが苦手で、今でもおとなしいでしょ、ラグビーやってても声がだせなくて苦労しているのだよ、一緒にいて黙ってたらもっと元気出せ!って喝いれてよ」と言ったのですよ。

そしたら

「おとなしいのはわかってます、でも無理はさせません

さらに

「そんなの全然大丈夫、そのうちちゃんと大声を出せるようになります。僕たちは会えば馬鹿騒ぎして楽しんでますよ」

とまあ、なんでしょう、この思いやりと思慮深さ!そして表現力が素晴らしい(キャプテンみたい)。私もこんなふうに堂々と友だちを思いやってかばえる人間になりたいと思ってしまいましたよ、感動しました(T ^ T)

 

子どもたちをみているとやはり未来は明るいし、未来を任せても大丈夫だと思えます。だから大人は身を削って、子どもたちのために今の世界を守らなければならないと思いますよ、漠然と。それぞれの足場で、与えられた条件の中であったとしても。だから薬剤師ならば、それとしてやるべきことをやらなければなりません、と思います(^ ^)