平成28年度診療報酬改定の概要 – 0000115025.pdf

情報源: 平成28年度診療報酬改定の概要 – 0000115025.pdf

厚生労働省の診療報酬・調剤報酬改定説明会がおこなわれました。

詳細がわかったことと、まだ詳しくわからないこととがありますが、間違いなく今すぐ備えなければなりません。今月末の県薬剤師会の説明会で、ある程度のQ&Aも出てくるとは思いますが、決定していることも多いです。例えば調剤基本料の届け出はすべての保険薬局がおこなわなければなりませんのでご留意ください。

 

 

「かかりつけ薬剤師」の要件は以下です。

1・保険薬剤師として一定年数以上の薬局勤務経験

2・当該保険薬局に週の一定時間以上勤務

3・当該保険薬局に一定期間以上の在籍

4・研修認定の取得

5・医療に係る地域活動への参画

 

まあ、日立薬剤師会の皆様ならそんなに難しい条件ではないのではないかと思います。経験を積むのに時間がかかるのは仕方ないですが、認定の取得や地域医療への参画は、やるか、やらないかだけですから。今までやってきたことの評価を堂々と受けていただければ良いと思います。

もともと地区薬剤師会の活動は地域に貢献するためにおこなわれてきましたし、これからもそれは変わりません。利己的な行動とは対極にあるように感じる薬剤師の方もいるのかもしれませんし、自分が仕事をする上で、必要なものではないと思う方もいるのかもしれません。でも、薬剤師として地域に生かされていることに気づけば、当然の活動だと思います。

たとえ自分では何もしなくても、誰かの骨折りの恩恵にあずかることになることも多いのではないでしょうか。

 

こういったら、まあなんですが(⌒-⌒; )

この改定を機会に薬剤師会の活動に興味を持っていただき、自発的に参加してくれる薬剤師の方が増えるといいなあと思いますf^_^;

 

日立心房細動連携パスと薬剤師の役割

2月17日水曜日にホテル天地閣にて、日立医師会主催の「日立心房細動連携パス説明会」がおこなわれました。

医師の研修会なのかと思われましたが、医師会から薬剤会へも案内がきましたので、それではと、こっそりお話をうかがわせていただきました。でも、きちんと薬剤師の役割の説明もあり、なるほどと思いました。

 

まず、市内脳外科の先生より、「当院へ入院した心原性脳塞栓症患者の状況」と題して、脳塞栓症の約3割(多分;^_^A)にあたる心原性の脳卒中患者の現況についてお話がありました。心原性の脳塞栓症患者の多くはかかりつけ医をもっていること、抗凝固薬の服用には至らず、抗血栓剤の服用にとどまる患者が多いことの説明がありました。

心房細動を持つ患者には抗血栓剤は無効で、抗凝固剤の投与がどうしても必要であるという事実の確認をされました。

印象的なのはアスピリン製剤についてのお話です。アスピリン製剤は服用していても心原性の脳塞栓症には全く無効で、連用による有害事象しかおきないことのデータの説明がありました。安易なアスピリン製剤の処方は、あいまいな判断の収束であり、抗凝固薬の処方の決断を促進するためにもこの連携パスは重要な役割を果たすようです。

 

その後も抗凝固薬の処方の障害になっている、副作用の心配と患者のコンプライアンスの悪さのお話がありました。

ワーファリンは相互作用や納豆などの食事の制約、出血リスクを患者が受け入れないこと、NOACは価格が高いことがコンプライアンス低下の原因になるというお話もありました。そもそも患者は病気の自覚がないという問題もあります。

 

未治療の患者よりも、心房細動の診断を受けているのに、抗凝固剤の処方を受けずに病気を発症する患者が一定数いる状況を打破するために「日立心房細動連携パス」をたちあげるというながれです。

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市内のかかりつけ医は、心房細動の患者を循環器科がある病院に紹介して、こまめな検査と管理においてワーファリンまたはNOACの導入をして、後に自院に戻ってもらう、継続的な抗凝固剤の処方をおこなうための連携づくりが目的です。これは抗凝固薬の導入時の副作用の懸念や患者のコンプライアンスの向上において、専門医が介入することによる問題の解消を得られるもので、結果的に救われる患者の数を増やすことになります。

連携パス実施の際には、ワルファリンカリウムかNOACかを患者の背景を含めて紹介することもできるようにするとのことです。つまり、かかりつけ医から患者の服用薬についての希望の伝達もおこなわれ、尚且つ、患者の年齢、腎機能などを考慮した薬剤の選択の支援もされます。高額な薬を固辞する患者にはワルファリンカリウムの導入もあり得るし、服用コンプライアンスがしっかりしている患者はNOACの導入も早期に可能としての加療とか、ワルファリンカリウムとNOACの相互の切り替え時の紹介受け入れとか、判断の連続と連携を病院間でおこなってゆくことになります。

 

 

それでは、薬剤師の役割はというと

一番にもとめられるのは服薬指導において、NOACなら怠薬をさせないための工夫や、ワーファリンなら服用における相互作用の注意になるわけです。特に医師の先生方はNOACの服用管理が悪い患者が存在する現実と遭遇する事例をもって、薬剤師にはしっかり働いてもらいたいと願っています。ワーファリンからNOACに切り替わった患者が服用をしないでいる頻度が多ければ、まさに命にかかわるリスクが大きくなるわけです。

 

そして、これ「心房細動連携パスシート」です

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「日立心房細動連携パス」のツールにお薬手帳が利用されることになりました( ´ ▽ ` )ノ

このシートはシール紙になっていて1枚はお薬手帳の1ページに入るサイズになっています。お薬手帳ですから、患者の服用薬についての項目はこのシートに含まれません。

患者がお薬手帳を、かかりつけ医から専門医へ、または専門医からかかりつけ医へ繋ぐことによって、連携パスが成り立つシステムです。

このシートには薬剤師の記入欄もあります、患者の服用状況について必要なことは記載しなくてはなりません。患者の命を守るために、薬剤師も最大限の誠意をもって医療に参画しなければならないし、それを求められています。

そして、原点に帰って、お薬手帳の重要性を啓蒙してゆくのも役割のひとつなのだと思います。電子お薬手帳が取り沙汰される今日この頃ですが、やはりアナログのツールの必要性と重要性を再認識させられた出来事でもあります。

医師が連携のツールに選んだのはアナログの、手に取れる手帳であることをしっかり胸に刻み、今後の薬局のあり方を模索してゆく必要があるのではないでしょうか。

安易なデジタルのルーチンに陥ってしまう日常から、やはり人間構造の根本であるアナログまたは、複雑機械である生物としての混沌なる表現である乱筆による文字を、書くことが必要ではないかと思うわけですよ( ̄▽ ̄)

 

 

とりとめのないまとめですみませんm(_ _)m

多職種合同研修会

今日は日立市で2回目の安定ヨウ素剤配布会が行われました。私も終日参加するつもりだったのですが、急遽研修会にも参加することにして、午前中だけ行ってきました。

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今日は暖かな日だったのですが、中学校の体育館はやはり冷えましたね((((・´_`・))) ストーブをつけてもらえたので助かりましたが、午後6時までの業務は大変だったのではないでしょうか、皆様ご苦労さまでした。半日の参加で申し訳ありませんm(_ _)m

 

午後からはメディカルセンター看護専門学校に移動して、日立市の在宅医療・介護連携推進事業の一環である多職種合同研修会に参加しました。

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実は、安定ヨウ素剤配布会に参加することが決まっていたので、研修には出られないと思っていました。しかし、薬剤師が皆、安定ヨウ素剤配布会に出てしまったので、多職種合同研修会に薬剤師が一人も参加しない事態となりそうでした。やはり、それは薬剤師会としても看過できないことであろうと、配布会の同じグループの皆様にご理解いただいての出席となりました。

 

まず「日立市の高齢化の現状とこれから」について説明を受けました。団塊の世代が75歳を超える2025年問題について、要介護認定者、認知症高齢者の増加、ひとり暮らし高齢者・高齢者のみ世帯の増加する社会において、住み慣れた自宅での療養を望む住民ニーズに応えるための仕組みづくりが必要になります。

 

今回の研修会では多職種によるグループワークがおこなわれました。

グループワークでは医師やケアマネージャーの先生にファシリテーター役を担っていただき、与えられた具体的な課題についてお互いに意見交換をして、在宅療養における問題や連携における課題等の解決を目指します。

私たちのグループに与えられた事例は「認知症高齢者の支援」で、設定では「ひとり暮らし」「中等度以上の認知症」「服用状況が悪い」「身寄りは亡くなった息子の妻(嫁)のみ」「入れ歯があわず、むせる」「老朽化した一戸建」「農作業・料理好き」「金銭管理ができない」「被害妄想・不穏」などのキーワードが含まれます。

グループワークではワークシートを用いて問題を洗い出し、よりよい在宅介護のための支援方法を模索します。

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印象的なのは、この課題になっている高齢者について、在宅療養をあきらめて施設入所を勧めるのではなく、要介護3程度の独居の高齢者でも在宅で支援できる仕組みを考えねばならないということです。高齢者の自宅で過ごしたい、自分の社会生活を維持したいという希望を叶える目的もありますが、超高齢化した社会では、介護施設が質と量ともに、簡単に利用者を受け入れられない状況も想定されるのです。私が参加したグループのファシリテーター役の先生が「軽度の認知症の老人が重度の認知症の家族の介護をしなくてはならなくなる」とおっしゃっていました。いろいろなことを考えさせられる研修会です。

薬剤師は訪問薬剤管理という具体的な活動が求められます。他の職種の皆様からは薬剤師に果たしてもらわねばならない役割は本当に大きいという御意見をいただきました。研修会にたった一人しか参加していないので少し恥じ入るところです;^_^A

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これが完成した私たちのグループのワークシートです。大きな紙で、壁新聞みたいで、なんだか楽しかったです。

 

この研修会に参加できてよかった思います。他の職種の皆様から薬剤師に求められているものがわかりますし、介護職の皆様の考え方も理解できるようになります。同じ課題の高齢者をみて考察することにも様々な違いがあり、アプローチの仕方も職種によって全然違います。普段から連携を密に取ることは、将来の課題に向けてはもちろん、現在の業務においても職種間の齟齬を無くすことになり、ひいては自分の仕事においても問題の解決につながるはずです。

 

今回は安定ヨウ素剤配布会と重なってしまって、多くの薬剤師の皆様が研修会に参加できず残念なことと思います。今日の研修会は大いに盛り上がっていましたので、今後も継続されるはずです。今度は是非、皆で参加しましょう!

 

中央社会保険医療協議会 総会(第328回) 議事次第

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000111936.html

答申がでて、記者会見も行われ、さまざまなコメントもネットで散見されます。批判的な意見も当然ありますし、期待の声もあるようです。

 

以下、記者会見の内容から、某N経DIの記事から抜粋させていただきます

日本労働組合総連合会「患者本位の医療を確立する連絡会」委員の花井十伍氏は、調剤報酬関連の見直しやかかりつけ薬剤師が定義されたことを受けて、「今改定は言わば、何度目かの『医薬分業元年』ということになる。おそらく今回が最後の(改革の)チャンスに近いのではないかそうした意味では、保険薬局だけでなく、薬剤師全体、職能全体が正念場を迎えていると感じる。大きな期待が薬剤師にかかっている。かかりつけ薬剤師という役割が明確になったことに伴い、本来国民が利益を得られる医薬分業の姿をぜひ見せていただけることを期待している」と述べた。

ここまで

 

実感として、この記事の方が言われる「最後のチャンス」というのは言い得ているのではないかな、と思います、役割をしっかり果たせば評価されるような仕組みにみえなくもないですから。どっちにしろ、やめるのでなければ、やるしかないでしょう(^^)

 

今回の改定が業界のある層に対して重点的に厳しく評価するものである印象はやはりあります。しかし今は、薬局の開設者が個人ではなく企業であることがほとんどの時代ですから、企業や薬局ではなく、薬剤師個々人の能力が評価され、且つ求められる時代となることは必然のような気がします。また、求められている能力が保険調剤だけではないこともしっかり受け止めなくてはなりませんし、本来いわれなくてもやらねばならないことだとも思います。

 

地域の薬剤師の皆様におかれましても、自分の周囲だけ見るのではなく、広い視野を持ち、地域医療との連携や活動などに個人として積極的に加わっていただけたらと思います。薬剤師個人を磨くことが、ひいては所属する企業にも利益となるはずです。今回の調剤報酬改定にあわせた針路とも一致するのではないでしょうか(^-^)

安定ヨウ素剤事前配布会

今日は市内の3カ所で、日立市における安定ヨウ素剤配布会がおこなわれました。来週、再来週も市内3カ所ずつでおこなわれます。
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「安定ヨウ素剤事前配布会」とは、事前に「安定ヨウ素剤」を配布することで、「事前」とは原子力施設の事故が起きる以前のことを指しています。

どういうことかというと

国の原子力災害対策指針において、事故が想定される原子力発電所から半径およそ5キロ圏内の区域がPAZ(Precautionary Action Zone予防的防護措置を準備する区域)とされ、日立市内の一部も区域に含まれます。

この区域では、原子力施設で事故が起きたとき、急速に事故が進展する場合においても確定的影響(この措置で想定するのは内部被曝)を回避するため、放射性物質の公衆環境への放出前から予防的にPAZ内に居住する住民に安定ヨウ素剤を所持していただくことになります。

なんのために安定ヨウ素剤を持っていてもらうかというと、原子力施設で事故が起きて放射性物質が放出されて避難しなくてはならない時に服用してもらうためです。

原子力事故により放射性ヨウ素が放出された環境でも、非放射性ヨウ素製剤である安定ヨウ素剤を予防的に内服して、甲状腺内のヨウ素を安定同位体で満たしておけば、以後のヨウ素の取り込みが阻害されることで、放射性ヨウ素による内部被曝を防ぐことができるということになります。

だから避難の際に安定ヨウ素剤を服用して初期の内部被曝を防ぐのです。

予防的措置といっても、予め行うのは安定ヨウ素剤の配布で、実際の服用については原子力事故が起きて、国や地方自治体の判断と指示があってからになります。

 

 

私も薬剤師として配布会のお手伝いに行ってきました。

そして、本日ご協力いただいた薬剤師の皆様、日立薬剤師会のよびかけに答えていただきありがとうございましたm(_ _)m

来週・再来週もよろしくお願いいたします、またがんばりましょう!

 

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配布会には、たくさんの住民の方がいらっしゃって、様々なお話をうかがいました。

お薬手帳を持参されて、服用されている薬と安定ヨウ素剤の併用について質問される方もたくさん居られました。

また、皆さん色々な感情を持って配布会に来ているのを実感しました。

結局、逃げなくてはならない事態にはなって欲しくないという気持ちは共通です、当たり前ですが・・・。

 

2011年に福島原発の事故があったので、原子力施設の事故の蓋然性が前提となり国が対策を施す中、原子力発電所の再稼動が次々と認可されている現状には、やはりねじれを感じざるを得ないです、個人的に。

いや、この事業を否定するわけではないです。県の職員や市の職員の皆様は、国民・住民のために身を粉にして働いています本当に、多謝多謝です。

日本人としてエネルギーを享受している以上、供給してくれている技術や企業にも敬意を持たねばならないとも思います。

それに現状では予防的措置がある方が良いに決まっています。福島原発事故以来、もし何もしなかったら、そんなの怠慢です。

 

 

 

 

あの日とそれからの日々、黒澤明のカラー映画や忌野清志郎の替え歌を頭に巡らせながら過ごした夜に、何を考えていたのだったか・・・

 

本当の安全とは何なのか? というさらなる前提に思考がめぐるわけですが、

ひとつひとつ、できることをやっていくしかありませんね( ´ ▽ ` )ノ

 

「地域健康フォーラム in 日立」にて お薬なんでも相談コーナー開催しました

日立医師会主催「平成27年度 地域健康フォーラムin日立」が日立市と元気ひたち健康づくり市民会議の共催で、2月6日土曜日に日立市保健センターにて開催されました。

今回フォーラムのメインテーマは「がんを知ろう!がんを防ぐためにできること」です。

日立市の死因の第1位である悪性新生物(がん)についての基礎的な知識や、早期発見・早期治療の重要性とその予防について、地域・医療・行政が協働で、正しい知識を広く市民の皆様に普及啓発することが目的となります。

 

日立薬剤師会はメイン会場とは少し離れて、各団体がおこなう「健康コーナー」のなかで、「お薬なんでも相談」コーナーを設置しました。_R000284

錚々たる団体の「健康コーナー」の中に参加させていただく機会を与えていただきまして、ありがとうございました。

 

フォーラムに参加される市民の皆様は、メインテーマである「がんを知ろう!がんを防ぐためにできること」に興味があって来訪されるわけですから、当初は「お薬なんでも相談」についてもテーマを絞り込んだ方が良いのか迷うところはありました。でも、関係者の方から、気軽に相談できるお薬相談所であればなんでも良いです、というお声かけをいただき、それではいつもの調子で行きましょう!と相成りました(^ ^)

生活安全フェスティバルと違って、参加される方は不特定多数の大人数ではなく、フォーラムに参加する100名を超える人数ですから、黙って座っていても興味はもたれません。それでいくつか興味をひけそうなアイテムを用意したのですが、ちょっとひろげすぎたかもしれません(⌒-⌒; )_R000285

「知っていますか?オブラートの上手な使い方」「ジェネリック薬品しらべます」「たばこ(ヤニ)の検査やってます」などを準備していったのですが、

 

オブラートは自分たちで実験しただけで終わってしまいました! 薬剤師のくせに薬を飲み込むのが苦手でどうしてもオブラートを口にいれると「オェッ」となってしまう人がいたので企画倒れです( ;´Д`)

ジェネリック薬品への興味はほどほどにありましたが、調べて欲しいという話の流れにはならなかったです( ? _ ? )

たばこのやに検査については、喫煙されるかたには興味を持っていただき、唾液中のヤニの量に気づいていただけました^_^

カプセル製剤の模型や一包化の模擬薬は、相談されるお母さんを待つ、小さい子たちの気晴らしにはなったかもしれません、おもちゃのかわりに・・・・( ̄▽ ̄)

他にも準備だけして実施しなかったアイテムもあり、もっと焦点を絞って体験していただけたらよかったかな、と反省はあります。

 

しかし、「お薬なんでも相談」のキモである薬の相談では、率直な服用の不安や、家族の服用薬についての心配などの相談もありましたので、誠心誠意をもってお答えをしました。また薬についての雑談や、健康自慢などの楽しいお話もうかがうことができました。

市民の皆様の健康に対する興味、また薬に対する期待や不安に答える情報を提供するために、精進しなければならないと気を引き締める思いです。

今後もこのような機会に、日立薬剤師会として参加協力していきたいです。皆様、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

中央社会保険医療協議会 総会(第326回) 議事次第

情報源: 0000110780.pdf

是非情報源のファイルをご覧ください。いよいよ具体的な内容が明らかになってきました次期改定ですが、なかなか大変なことになっております。

特に「かかりつけ薬剤師指導料」が具体的に示されました。数字は未定ですし、条件はとても厳しいです。しかし今までは、価値があっても評価されることがなかった地域薬剤師会の草の根の活動が、日の目をみるかもしれないという期待感があります。

pdfの90ページ記載「かかりつけ薬局指導料」における算定要件 (4)の③には、「医療に係る地域活動の取組に参画していること。(地域の行政機関や関係団体等が主催する講演会、研修会等への参加、講演等の実績)」とあります。
この「医療に係る地域活動の取組」ですが、日立薬剤師会の「お薬講座」は当然条件に当てはまるとして、他にも「薬と健康の週間」や「休日診療所の業務」なども地域活動の取組のひとつとして認められれば良いなと思ってしまいます。だって今まで頑張ってきた会員の皆様の活動が具体的に評価されることになるじゃないですか(^ ^)
地域多職種連携や勉強会の開催などと合わせて、やはり地域薬剤師会の活動が価値があるものとして評価されることになれば、さらに活発な活動が可能となるとともに、より多くの薬剤師の協力も得られるのではないかと期待もしてしまいます。

平成28年の日立薬剤師会新年会が開かれました

1月23日土曜日にホテル天地閣にて、今年も無事に新年会が開催されました。

_R000232会長の挨拶

_R000237日立医師会の星野先生の挨拶

_R000240日立歯科医師会の間宮先生の挨拶。いつもながら軽妙なお話でした。

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茨城県薬剤師会の氣田先生の挨拶

先生方の挨拶で、共通のキーワードは多職種連携でした。

 

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恒例のじゃんけん大会も盛り上がりました。今年は私もちゃっかり商品をゲットしちゃいました(⌒-⌒; )

新年会の写真を日立薬剤師会ホームページの会員のページにアップしましたので、会員の皆さまにおかれましては、よろしかったらご覧ください。

小学校で教室の空気検査をしてきました

今日は学校薬剤師としての活動で、小学校へ行き教室の空気検査をしてきました。空気検査は、正常で快適な学校の環境を維持して、子どもたちの学習意欲低下や健康被害を防ぐためにおこなっています。

 

今日は冬空ながらも晴天です、気温は低めで校庭には霜が降りていました。ところどころ白い粉がまかれています。どうもグラウンドに白い線を引くための粉のようです。今はライン引き用の白粉は炭酸カルシウムが使われていて子どもにも安全ですが、これを凍結防止剤の替わりに使用しているようです(もしかすると常識なのかもしれませんが、感心してしまいました)。

寒くても子どもたちは元気で、中休みには皆なわとびをしています。インフルエンザによる欠席は全校で5名ほどいるそうです、大きな流行にならないことを祈ります(>人<;)

 

外気は摂氏9度でとても冷たいので、教室の外窓は閉め切った状態です。教室に2台ある備え付けのガスファンヒーター(密閉型で外気を使って燃焼して排気も外へするので空気の汚染はないのかな、と思われる)のうち1台を使用して教室の温度は20度前後あり快適でした。日当たりが良いこともあります。外窓は閉めていても廊下側の天窓は開放していることにより空気は循環されているようでした。

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廊下側の天窓が開いていても児童の顔付近の気流はほとんどありません、体感は心地良い状態ですが二酸化炭素濃度がやや気になります。授業の途中で換気をすることになると寒い思いをさせてしまうかもしれません( ;´Д`)

 

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いろいろな工夫もありなんとか湿度は保たれていました。50%には満たないので安心できる数値ではないですが、今の季節はやむを得ないかと思います。

 

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実は測定した教室は1年生(体が小さい)のものだったし、教室の広さに対して児童数が適正なので、想定よりも二酸化炭素濃度はあがりませんでした(教室で私が一番二酸化炭素を吐いていましたね)。1500ppmを超えることはなく、授業の途中で外窓を開けるには至りませんでした。休み時間に換気すれば十分です(^ ^)

 

 

 

教室の照度も測りました。

_R000229冬空ですが、晴天なので時折強めの日差しが教室に注ぎます。

日差しは暖かで日向ぼっこをするのにはうってつけなのですが、教室では窓際と廊下側では光の当たり具合が全然違うので日差しが強く照度差が大きくなると目に負担がかかります。まあなんとか照度差は基準値以内だったし、目視でまぶしさが不快なことはなかったのでそのまま暖かな日をあびたりしながらの授業となりました。いざとなればいつでもカーテンを引けばよいですが、やはり冬の日差しは大切にしたいと思うのは人情じゃないですか( ´ ▽ ` )ノ

 

 

小学校の保健室におじゃまして報告書を書かせていただいたのですが、保健室は賑やかです。保険委員の子どもたちがもちろん活躍しています、外でころんだ1年生の膝小僧を消毒する手つきは慣れたものです。熱を測りに来る子や腹痛の子が立ち替わりやってくるほか、保健室の先生に悩みを相談しに来る子のオアシスとなっていたりします。
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保健室はとても清潔感があり、ベッドもなにやら楽しそうで何もなくても横になりたくなってしまいますね、こどもでなくても(⌒-⌒; )

こどもたちは、とても元気がよくかわいらしいです。短い時間でしたが多分1〜6年すべての学年の子が保健室を訪れたので、それぞれの年齢の様子を垣間見ることができましたし、何人かとは話もできました、楽しかったです。

話をした5、6年生なんか私よりも全然やさしさにあふれ、聡明で思いやりが深いことに感心しました。また同時に、ちょっとこども扱いしようとしたことに恥入る心境でした。

実はたまたま、小学5年生の私の息子と幼稚園がいっしょだった子に出会ったのです、現在はちがう小学校なのですが、その子と愚息は今も交流があるのだそうで友達でいてくれていることがわかりました。なんだかうれしくてつい軽口をたたくように「うちの子はさ、幼稚園のころから人前で話すことが苦手で、今でもおとなしいでしょ、ラグビーやってても声がだせなくて苦労しているのだよ、一緒にいて黙ってたらもっと元気出せ!って喝いれてよ」と言ったのですよ。

そしたら

「おとなしいのはわかってます、でも無理はさせません

さらに

「そんなの全然大丈夫、そのうちちゃんと大声を出せるようになります。僕たちは会えば馬鹿騒ぎして楽しんでますよ」

とまあ、なんでしょう、この思いやりと思慮深さ!そして表現力が素晴らしい(キャプテンみたい)。私もこんなふうに堂々と友だちを思いやってかばえる人間になりたいと思ってしまいましたよ、感動しました(T ^ T)

 

子どもたちをみているとやはり未来は明るいし、未来を任せても大丈夫だと思えます。だから大人は身を削って、子どもたちのために今の世界を守らなければならないと思いますよ、漠然と。それぞれの足場で、与えられた条件の中であったとしても。だから薬剤師ならば、それとしてやるべきことをやらなければなりません、と思います(^ ^)

本年もよろしくお願いいたします!

本日は日立市休日診療所の当番でした。

今のところインフルエンザの流行は起きておらず、例年に比べると患者数は少ないです(年末年始よりは増えいてはいますが)。このまま流行がおきずにシーズンが過ぎてしまえばよいのですが・・・(⌒-⌒; )

今年は診療報酬の改定もあり、調剤報酬についても具体的には未だに形が見えない現状ではあります。それでも、イメージとして与えられている薬剤師・薬局の形はありますし、当然ながら社会の求めるものと自身の理想像を擦り合わせて答えをだしていかねばなりません。何もしなければ、何もおきませんが、それでは社会での居場所も失うことになるでしょう。薬剤師個々人が前に進もうとしなければ、それは泥舟に乗ることになります、多分。

日立薬剤師会の活動は、薬剤師・薬局の未来像において、少なくともほんのすこし先の未来である「かかりつけ薬剤師」「健康サポート薬局」の実現に向けて、針路は間違っていないのではないかと思います。

「お薬講座」の開催は行政との連携もとれて好評のうちに回数を重ねています。これは薬剤師としての社会貢献であるとともに、活動自体が「かかりつけ薬剤師」の理想像に準じるものですし、評価の対象になるものです。今後とも会員薬剤師の方々の活躍を期待します。

 

また、「薬◯日◯社」の保険薬局調査の結果によると、
「健康サポート薬局」について、「かかりつけ薬剤師がいる薬局」を前提に、その機能として

1.患者がかかる全ての医療機関を把握し、服薬情報等を適切に記録する

2.時間外でもかかりつけ薬剤師が患者の相談等に対応する体制を整備している

3.地域包括ケア支援センター、訪問看護ステーションなど多職種と連携体制を構築している

という形の対応の可能性を聞いたときに、いずれも関心が高く100%に近い回答率だったそうです。そしてその結果では、1と2については半数が対応できると回答したそうですが、3についてはできるという回答が3分の1程度にすぎなかったそうです。

日立薬剤師会では、3の項目についても、連携のため活動を重ねてきましたし、現在もより良いものにしていくために地域医療委員会や薬薬連携会議の委員の方々に骨を折っていただいております。日立薬剤師会の会員ならば、自信を持って「多職種と連携体制を構築している」と答えていただけるのではないかと思います。

 

日立薬剤師会の活動は、地域の皆さまと関係者各位の理解、そして地域薬剤師個人個人の支えで成り立ちます。今後とも皆さまのお力添えを宜しくお願いいたしますm(_ _)m

そして新たな力はいつでも大歓迎いたします、是非地域の薬剤師のご意見をいただきたく存じます。会社や店舗が非会員であっても、個人で入会することは可能です、薬剤師としてすべきことするために一歩踏み出してみませんか? 今日は成人の日だそうです、春を迎えるにあたり新たな決意をするのにうってつけじゃないですか( ´ ▽ ` )ノ